2020.06.23更新


 
産褥感染症とは、産褥期(さんじょくき)に発生する感染症のことを指します。

産褥とは、出産後にお母さんの身体が徐々に非妊娠時の状態に戻る時期のことを指します。

産褥感染症は生まれた赤ちゃんではなく、あくまでもお母さん自身におこる感染症に限られます。

出産の影響で起こりえる感染症という意味もあるため、感染が起こる場所は、主に子宮、尿路(尿道、膀胱、腎臓など)、乳房となります。

産後に引いた風邪や、胃腸炎などは産褥感染症に含まれません。
 
 
●原因
出産では、子宮の内面に傷がたくさんできます。

また、普段はほとんど閉じている子宮口(子宮の入り口)がしばらく開いたままになるため、産褥期には子宮内や子宮の周囲に感染が生じやすくなります。

特に、以下のようなケースでは産褥感染症が起こる可能性が高くなります。

前期破水などで破水から長時間経過した場合
胎盤を出すときに用手剥離(自然に剥がれない胎盤を医師が手で剥がし出す処置)が行われた場合
分娩前から子宮内感染が起きていた場合 など
尿道口の付近にも悪露(おろ)(産褥期に排出される分泌物)の溜まりや、そこに増殖してしまった細菌などが侵入しやすく、尿路感染のリスクが高い状況でもあります。
乳房での感染症は主に乳腺炎と呼ばれますが、これは乳腺の通りが悪い部分に乳汁が溜まってしまい、そこに細菌が侵入することで発生します。

細菌が増殖して膿が溜まってしまうような乳腺炎を化膿性乳腺炎と呼びます。
 
●症状
子宮内感染が起こると、下腹部痛、発熱、悪臭のある悪露などがみられます。

尿路感染には尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などが含まれます。

残尿感や頻尿・排尿時痛がみられますが、腎盂腎炎まで至ってしまうと高熱が出て、腰のあたりに強い痛みが出ることもあります。

乳腺炎は、乳汁の流れが悪くなり、一部に溜まってしまうと、乳房が赤く腫れる、熱感がある、強い痛みが現れるなどの症状が出ます。

発熱を伴うこともありますが39度以上まで上がることは少ないです。

化膿性乳腺炎まで進んでしまうと、症状が強くなり、全身のだるさや高熱が出ることも多くなります。
 
 
●検査・診断
それぞれの疾患によって必要な検査法は異なります。

子宮内や子宮周囲(卵巣、卵管など)の感染では、内診、超音波検査が行われます。

内診時に子宮のあたりを押されたり動かされたりすれると強い痛みを感じる、また悪露の臭いや色が診断の参考になります。

子宮内感染が疑われた場合には、悪露の細菌培養検査や全身状態によっては血液検査も加えられることがあります。

尿路感染では、まず問診が重要になります。

さらに、腎盂腎炎に進行していないか身体診察で調べ、尿検査も行われます。

尿路感染でも、腎盂腎炎など重症の場合には、血液検査が追加されます。

乳腺炎も、まずは身体診察が重要です。

ほとんどの場合では乳房の診察だけで診断可能ですが、乳腺炎のなかでも重症な場合(化膿性乳腺炎や乳腺膿瘍など)では、膿汁の細菌培養検査や、血液検査が行われることもあります。
 
 
●治療
それぞれの疾患によって対応が変わりますが、感染症という点はいずれも共通しているため、抗生剤の投与が基本的な治療となります。

抗生剤は内服薬と点滴注射の場合がありますが、重症例でなければ通常は内服薬での投与となります。

子宮内や子宮周囲(卵巣、卵管など)の感染では、もともと抗生剤の効果が届きにくいという特徴があるため、内服薬がなかなか有効でない場合など、点滴投与が選択されることも少なくありません。

尿路感染では、抗生剤の投与以外に、排尿を促して病原菌を体外に洗い出すということも重要になります。

そのため、水分を普段以上にしっかり摂取し、排尿を促すように意識します。

乳腺炎では、抗生剤が使用される頻度は少ないです。

これは、多くの場合では細菌感染の影響より、乳腺の詰まり自体による影響が大きいためで、適切な乳房マッサージによる乳腺の開通と乳汁の排出を促すことが重要になります。

自身で適切な乳房マッサージを行うことは難しいため、症状が出て辛いなと感じてきたら、早めに医療機関を受診するなどして専門家による指導を受けましょう。

化膿性乳腺炎や乳腺膿瘍では抗生剤の投与や排膿処置などの治療が必要となることも多いです。
 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.06.15更新


 
子宮内に複数の胎児が存在する状態をいいます。

子宮内に2人いる場合を「双胎(そうたい)」、3人いる場合を「三胎(品胎)」、4人いる場合を「四胎(要胎)」といいます。

多胎妊娠は早産になりやすく、合併症を発症する可能性も単胎に比べ高くなります。

三胎、四胎は非常にまれであるため、今回は双胎妊娠を中心にご説明します。

双胎妊娠の場合、「一卵性」「二卵性」といった表現をよく耳にするかもしれませんが、産婦人科ではそのような表現は使用しません。

分類は胎盤(絨毛膜)の数と赤ちゃんが入る膜(羊膜)の数とで行い、下記のような分類となります。

一絨毛膜一羊膜
一絨毛膜二羊膜
二絨毛膜二羊膜
「絨毛膜」の数は、「胎盤」の数を示し、「羊膜」は子宮の中の「膜」の数と考えていただければと思います。

ですから、「一絨毛膜二羊膜」双胎の場合には、胎児は羊膜によって2つの空間に分かれていますが、一つの胎盤を二人で分け合っていることになります。

合併症のリスクは、合併症のタイプが異なるため断定はできませんが、一般的に「一絨毛膜一羊膜」>「一絨毛膜二羊膜」>「二絨毛膜二羊膜」となります。

●合併症
母体に起こる合併症
子宮が過度に大きくなることによって子宮収縮が起こりやすく、「流産/早産」、またその手前の「切迫流産/切迫早産」になりやすくなります。

産褥期(さんじょくき)(産後、女性の体が妊娠前の状態に戻っていくための時期)には子宮が元に戻ろうとする力が弱いために出血が起こりやすくなります(弛緩出血、子宮復古不全)。

多胎妊娠すると出産時の出血に備えて母体の血液量が増えます。

双胎妊娠は単胎妊娠よりも貧血になりやすいです。

また、多胎では循環や腎臓機能へ負担がよりかかりやすく、妊娠高血圧症候群、HELLP(ヘルプ)症候群などの合併症になりやすいです。

●胎児に起こる合併症
胎児発育遅延(FGR)を起こしやすいため、超音波検査で胎児の発育をフォローしていきます。

一絨毛膜二羊膜や一絨毛膜一羊膜双胎に起こる合併症として「双胎間輸血症候群(TTTS)」があります。

これは、2人の赤ちゃんが1つの胎盤を共有しており、臍帯(さいたい)に向かっている血管が吻合している(つながっている)ことでおきます。

この吻合血管によって両児の間の血液量が不均等になります。

双胎間輸血症候群が発症すると、多くの血液を供給される児では、血液がどんどん流れ込んできてしまいます。

その結果、尿量産生が亢進し、胎児の周りのスペースが広く(羊水過多)なったり、心臓への負担から心不全を発症し体中がむくむ(胎児水腫)に至る症例もあります。

供給するほうの児は、胎児発育遅延(FGR)になったり、尿量減少によって胎児の周りのスペースがほとんどない状態(羊水過少)になったりします。

治療方法は、吻合血管をレーザー(FLP)により、両児間を行き来する血流を遮断する胎内治療や、早期娩出(人工的に早産で生む)を行うことで胎盤を分離する方法があります。

胎児治療は母体への影響を考慮し、厳格な基準を満たした症例に限り行われます。
 
○検査・診断
妊娠週数が進むと多胎妊娠の分類確定の診断が難しくなるため、妊娠10週頃までにどれに当てはまるのかを超音波検査で診断しておく必要があります。

ですから、市販の妊娠反応尿検査で妊娠が分かったら、早めに産科を受診するようにお願いします。

妊婦健診中の検査は単胎妊娠の場合と変わりありませんが、上に述べたような合併症がおきていないかどうかを注意してみて行く必要があります。
 

●治療
単胎妊娠よりも合併症がおきやすいため、注意して経過を観察して行くことが大切です。

また、多胎妊娠の場合早産になる確率が高いです。したがって、施設によっては三胎妊娠なら妊娠28週頃、双胎妊娠であれば妊娠32週頃に管理入院とすることもあります。

多胎では単胎と比較してリスクが高いため、施設が分娩や管理を受け入れてくれるかはじめに確認が必要です。

分娩方法は多くの施設で帝王切開となりますが、双胎妊娠で胎位(赤ちゃんの向き)やNICU併設など施設の条件を満たせば、経腟分娩を許可することもあります。

前述した一絨毛膜二羊膜双胎が妊娠16週〜26週の間にTTTS(双胎間輸血症候郡)を発生した場合には、胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)を行います。

これは、TTTSの原因と考えられる両児間で合わさった胎盤血管を遮断する手術で、両児間の血流不均等をなくす根治療法です。

母体の腹壁に小さな皮膚切開を加え、多くの血液を供給される児の羊水腔に針(トロッカー)を挿入します。

トロッカーより胎児鏡を挿入し、胎盤表面の吻合(合わさった)血管をすべてさがし、胎児鏡より挿入した医用レーザーで吻合血管を焼き切ります。

すべての吻合血管を焼き切った後に羊水を除去して終了となります。

また、分娩後も2人を同時に育児していかなければならないため、母親の負担は大きくなります。

夫を始めとする周囲のサポートを得るために妊娠中から、準備しておきましょう!


 

投稿者: 高橋整骨院

2020.06.05更新

出産に際して胎児が過度なストレスにさらされると、胎便(赤ちゃんの便のこと)が排泄され、羊水が汚染されることがあります。

出産前後、胎便に汚染された羊水が気道内に入り込むことから呼吸障害が引き起こされることがあります。

この状態のことを胎便吸引症候群と呼びます。

気道に吸引された胎便は続発性に肺炎を引き起こすこともあり、より呼吸状態を悪化させることになります。

出生予定日を超えた過期産の赤ちゃんに発症する可能性が高くなることが知られています。

 

●胎便吸引症候群とはどのような病気?

原因
出産前後は、赤ちゃんが低酸素状況に陥りやすい時期です。

低酸素を引き起こす原因には、臍帯(さいたい)が圧迫され、赤ちゃんへの血流が一過性に低下することや、母親が何かしらの感染症を発症していることが原因となることもあります。

予定日を超えると胎盤の余力も低下しており、より低酸素のリスクは高まります。

こうしたストレス状況下においては、赤ちゃんは子宮内で胎便を排泄するようになります。

さらに、低酸素状況に対して、赤ちゃんは羊水の中にいるにもかかわらず呼吸をしようという反応を示します。

呼吸時に赤ちゃんが羊水中に混入した胎便を吸引することから、胎便吸引症候群は発症します。

胎便が気道内に吸引されると物理的に空気の通り道が遮られます。

また、胎便そのものが肺に炎症を引き起こし、肺炎が発症します。

また肺には、サーファクタントと呼ばれる呼吸に際して重要な物質が存在していますが、胎便の影響でサーファクタントが壊れてしまいます。

以上のような要因が関連して、胎便吸引症候群では呼吸障害が発生します。
 
症状
胎便吸引症候群では、出生直後から呼吸障害を認めます。

具体的には、多呼吸やうなり声、鼻を広げる尾翼呼吸、肋骨(ろっこつ)と肋骨の間がへこむ陥没呼吸、あえぎ呼吸、チアノーゼなどです。

また、へその緒や顔面、体の表面には緑色の胎便を認めることがあります。

呼吸の状態が悪い場合には、気管にチューブを入れ人工呼吸管理になることもあります。

その際、気管の中から胎便の排泄を認めることもあります。

胎便吸引症候群では、緊張性気胸と呼ばれる非常に重い合併症を併発することもあります。
 
検査・診断
胎便吸引症候群の診断や重症度の判定には、胸部レントゲン写真、血液ガス検査が行われます。

胸部レントゲン写真
胎便吸引症候群では、胎便が吸引された部分に関連して肺胞がつぶれます(肺胞虚脱)。

肺胞虚脱を起こした部位は、レントゲン写真で白く撮影されます。

また、胎便吸引症候群では、肺胞虚脱とは逆に過剰に空気が入り込んでいる肺胞を認めることがあります(肺気腫)。

肺気腫の部位は、レントゲン写真では黒色が強く観察されます。

胎便吸引症候群では、白い部分と黒い部分が混在することが特徴的です。

胎便吸引症候群に続発して気胸をみることもありますが、これも胸部レントゲン写真にて診断をされます。

血液ガス検査
胎便吸引症候群では、肺組織における正常な呼吸が行うことができなくなります。

そのため、血液ガス検査を行うと血液中の酸素が足りていない状態や、二酸化炭素がうまく体外に排泄できていない状態を観察することがあります。

これに伴い、血液のpHが正常よりも酸性に傾くアシドーシスと呼ばれる状態になります。

また、新生児遷延性肺高血圧症と呼ばれる、特殊な血行動態を示すこともあります。

胎児では肺への血流が乏しいことが正常な姿であり、出生後、肺の血圧が下がるにつれて肺への血流も増加します。

しかし、胎便吸引症候群では、肺高血圧が出生後も持続することがあり、このことを新生児遷延性肺高血圧症と呼びます。

新生児遷延性肺高血圧症では、心エコーを行い肺の状態を確認します。
 
治療
胎便吸引症候群は、羊水の混濁(こんだく)により疑われます。

赤ちゃんが出生したあとには、第一啼泣(だいいちていきゅう)(産声)を認める前にできる限り素早く口腔内の胎便を吸引することが大切です。

その後の胎便吸引症候群の治療は、呼吸状態の重症度や気胸、新生児遷延性肺高血圧症の合併などに応じて決定されます。

重症な胎便吸引症候群では、人工呼吸管理が行われます。

肺を正常な構造に保つサーファクタントが欠乏していることもあるため、サーファクタントを気管に投与することもあります。

また、気管内の胎便を洗浄することもあります。

人工呼吸管理では、筋弛緩薬(きんしかんやく)や鎮静剤を用いることもあります。

また、充分な酸素投与も行われます。

胎便吸引症候群に続発して細菌感染が生じることもあるため、抗生物質が投与されることもあります。

緊張性気胸の発生が疑われる場合には、胸部に貯留した不要な空気を脱気させるために針を胸に刺す治療がとられることがあります。

新生児遷延性肺高血圧症の治療では、点滴による肺血管拡張薬や一酸化窒素(NO)と呼ばれる吸入ガスを使用することがあります。

重症な新生児遷延性肺高血圧症では、膜型人工肺療法(ECMO)と呼ばれる治療方法がとられます。

胎便吸引症候群では、新生児仮死の状態で産まれてくることもあり、脳の保護を目的とした治療がなされることもあります。

この目的のために、脳低体温療法が行われることもあります。
 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.06.02更新

異所性妊娠(子宮外妊娠)」いう疾患名から、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。

医療現場では「若い女性の腹痛はまずは異所性妊娠(子宮外妊娠)を疑え」と言われ続けているほど重要な疾患です。

これは早期発見すれば治療が可能である反面、診断を逃すと命を落としかねない疾患だからです。

 

 

●異所性妊娠(子宮外妊娠)とは
正常の妊娠では、卵子は卵管→子宮→子宮内膜へと移動して子宮内膜に着床します。

しかし、稀にそこまでたどり着かない場合や行き過ぎてしまう場合があり、受精卵が子宮内膜以外の部分に着床し、発育してしまいます。かつてはこれを子宮外妊娠と呼んでいましたが、現在では「異所性妊娠」が正式な名称となっています。


 

●クラミジアが原因となることも多い
異所性妊娠は、意外にも全妊娠の約1%を占めており、決して珍しい病気ではありません。

そのうえ、異所性妊娠は近年増加傾向にあります。

この原因はクラミジア感染であるといわれています。

クラミジアに感染すると卵管が痛み、異所性妊娠が起こりやすくなるのです。

従来は異所性妊娠を早期に診断することは難しく、その結果破裂し腹腔内に大出血することで生命に影響する病気でした。

しかし現在では妊娠反応や超音波検査が発達し、診断方法が進歩しました。

そのため、症状が出る前の早期に診断できることも多くなり、従来に比べて危険度が下がりました。

異所性妊娠は、受精卵の着床部位によって「卵管妊娠」「腹膜妊娠」「卵巣妊娠」「頚管妊娠」の4つに分けられます。

このうち98%を占めるのが卵管妊娠です。

 

●異所性妊娠の典型的なケース
典型的なケースとしては、妊娠可能年齢の女性が無月経、少量の性器出血、下腹部痛などを訴え、受診します。

そこで妊娠反応検査を行ったところ妊娠が確認され、経膣超音波検査が行われます。

このとき胎嚢(GS)が子宮内部に認められず、子宮体部以外の領域に胎嚢が認められることがあるのです。

 

異所性妊娠の診断のポイント
まず、妊娠初期には正常妊娠でも子宮内に胎嚢が認められない時期があるので、胎嚢がないからただちに異所性妊娠と診断することはできないということです。

加えて初期の流産の場合も、妊娠反応が陽性であるにもかかわらず胎嚢がみえないことがあります。

 

異所性妊娠の治療
異所性妊娠の治療方針は、全身状態、着床部位、次回妊娠でのお子さんを望むかどうかを考えあわせ、総合的に決定します。

●待機療法:全身状態が安定し、hCG値(妊娠したときのみ分泌される特殊なホルモンの値)が減少傾向を示す一部の症例のみ

●薬物療法:メトトレキサート全身または局所投与など

●手術療法:卵管線状切開術、卵管切除術、単純子宮全摘術(頸管妊娠の場合)など

手術においては、以前は開腹手術がおこなわれていましたが、最近は腹腔鏡下に行われることが多くなりました。

手術をする場合には、卵管の切開もしくは切除を行います。

 

●卵管の手術について
異所性妊娠は卵管で発生することが多く、これを卵管妊娠といいます。

卵管妊娠は胎児が生存し胎嚢が発育していることを指します。

これに対し、卵管妊娠流産というケースもあります。

卵管妊娠流産で多いのは、比較的初期に胎児が死亡し、流産が卵管内でおこるケースです。

卵管妊娠流産は卵管妊娠に比べて腹痛や出血などの症状が軽く、手術をせず経過をみることもありますが、手術をする場合は卵管を温存することが主流です。

卵管妊娠の手術では、従来は卵管を切り取っていました。

しかし早期発見された場合や卵管妊娠流産の場合は、卵管を切り取らずに温存する手術もできるようになってきていますので、将来子供が欲しい人には朗報といえるでしょう。

一方、卵管妊娠で胎児が発育し胎嚢が大きくなると、卵管が破裂し、お腹の中に大出血を起こすことがあります。

かつては異所性妊娠の多くは卵管破裂による救急疾患でしたが、現代では妊娠反応と超音波検査で早期に発見し卵管破裂に至らず治療をすることができるようになってきています。

 


 

 

投稿者: 高橋整骨院

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