○高温期が10日以上続く
○高温期と低温期の体温差が0.3度以上である
○高温期の途中で体温が落ちない
○低温期から高温期に3日以内で移行する
基礎体温が低温期と高温期の二相に分かれていると、より妊娠しやすい時期(排卵期)を把握しやすくなります。
ただし、基礎体温はちょっとした体調の変化などにも影響を受けるため、多少差があっても心配しすぎないで下さいね。
三周期くらいは基礎体温を記録してみて、自分の基礎体温や整理周期を把握するようにしましょう。
●基礎体温のタイプ別に不調をチェック
●低温期が長く高温期が短い
排卵期に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)には、子宮を妊娠しやすい環境に整える役割があります。
プロゲステロンには体温を上昇させる作用があるため、排卵後に基礎体温が上がって高温期が訪れます。
高温期が10日以上続かないということは、黄体機能が低下していて、プロゲステロンの分泌量が早く減少してしまっている可能性があります。
そのため、月経による出血のタイミングが早くなることもあります。
●高温期が不安定
高温期を保ちきれず、体温が上がったり下がったりと不安定な波形を描く場合も、黄体機能不全によりプロゲステロンが正常に分泌されていない可能性があります。
また、排卵以前に卵胞の発達が遅れていることもあります。
黄体機能不全があると子宮内膜が十分に厚くならず、せっかく受精しても着床が起こらずなかなか妊娠できない原因にもなりうるので注意が必要です。
●二相に分かれているが、全体的にガタガタである
基礎体温がガタガタでも、高温期と低温期の二相に分かれていれば排卵は起こっているとかんがえられます。
しかし、妊娠を考えている人にとっては排卵日が予測しずらいのは、困りますよね。
基礎体温が安定せず、グラフがガタガタになる場合ストレスで自律神経が乱れている可能性があります。
環境の変化による一時的なものであれば問題ありませんが、普段から疲れを溜めすぎないように気をつけましょう。
●一相しかない(高温期であるはずなのに体温が低い)
本来であれば高温期であるはずの時期に0.3度以上の体温上昇が起こらない場合、排卵が黄体へと変化しておらずプロゲステロンが十分に分泌されていないことが考えられます。
人によっては、高温期と低温期の差がほとんどなく一相だけのグラフになってしまうこともあります。
この場合、子宮内膜に対するプロゲステロンの作用が少なく受精卵が着床するために必要な子宮内膜を保つことができません。
また、生理が起きても排卵が起こっていない無排卵月経の状態の可能性もあります。
生理不順になりやすく、不妊につながるおそれがあります。
早めに婦人科を受診しましょう。